tam-tam2005-07-21


ギター、ハープ、箏(こと)、シタールが仲間の撥弦楽器、コラのミニチュアです。

コラがみられるのは、ジャンベと同じ地域、マリ、ギニアセネガルブルキナファソコートジボワールなどの国々。「グリオ」(マンデ語でジャリ)と呼ばれる世襲的音楽家が、楽器の調べにのせて、英雄の物語や歴史、家々の系譜、またいろいろな情報などを語ります。

本物の胴体は、直径40cmから45cmの「丸いひょうたん」を半分に割り、子牛やヤギなどの皮を張ったものですが、これは直径20cm弱で、木を半球に削ってくりぬいています。

長い棹の両脇の2本の握り棒がついているところは一緒。この棒を、中指、くすり指、小指と手のひらで握り、両手の親指と人差し指の計4本の指で、ギターのアルペジオのようにつま弾くように演奏します。

弦の張り方は独特で、ハープに似ています。この6弦は動かせませんが、本来はナイロン製(昔は皮ひも)の21本の弦がそれぞれ、木のツルでできた輪に1本ずつくくりつけられていて、その輪をずらすことで調弦します。