ケンテ布 <ガーナ>

tam-tam2006-02-28

もともとは王侯貴族など、身分の高い人物だけが身にまとう儀式用の布でした。古代ギリシャのトガのように体に巻きつけます。

男性が水平機で幅8〜10cmのベルト状に木綿の色糸を使って模様入りの布を織り、それをつぎ合わせて、約2メートル×3メートルの大きな一枚布にします。パッチワークのように見え、伝統的な模様にはそれぞれ意味があります。絹やレーヨンも使われるようになりました。

現在では、男性が正装としてまとうほかに、洋服に仕立てたり、小物やインテリア用品などに使われたりしています。小さいサイズや、機械織りをつぎ合わせる布も出ています。

木綿の機械織り。約160cm×100 cm(写真に出ているのは、約110cm×70cmの部分)。