泥染め布 <マリ>
マリ南部で女性の腰巻布などに使われていた布。フランスをはじめ欧米でインテリア・ファブリックとして愛好されています。
男性が水平の機で織る細幅の木綿布をはぎ合わせ、ガラマンという木の乾燥した枝葉で黄褐色に染めます(このほかに、ベグーという木の葉で渋い茶に染めることもあります)。
模様で黒くするところに、ニジェール川の底からとる鉄分を含んだ泥を塗り、自然乾燥。水で洗って泥を落とします。
この状態で仕上げということもありますが、乾いてから、黄褐色の部分をシアーバターノキの実から作る石けんで脱色。白くして、模様をくっきり出しています。
草木染めなので日の光や水で退色していくと、また別の味が出てきます。
約180cm×110cm(写真に出ているのは、90cm×60cmの部分)。